cinematic_chilli_pepper

映画の感想と写真と、日々の徒然。ピリッと辛口。

闇を背負ってそう女優no.1選手権

THE FORGOTTON

 

 

あらすじ

飛行機事故で9歳の息子・サムを亡くし、14カ月が経ってもショックから立ち直れずにいるテリー。ある日、夫とサムの3人で撮った写真からサムが消えていることに気づいたテリーは激しく動揺するが、夫も精神科医もサムは元々存在しなかった、と主張する。

 

2005年作。結構昔の映画。

90分映画なのでさくっと見れるのも好印象。

 

ジュリアン・ムーアの何が

「闇を背負ってそう」たらしめるのか。

スッピンでも画面に耐えられるくらい美人であること。

薄幸の美人とはよく言ったもので、幸薄そうというか、失意の底で化粧をしてなくても画面に映り込んでくるから他の人よりも悲壮感を出しつつも画面映えする

彼女の頭髪は猫っ毛の線が細いタイプ。

これは一歩間違えると疲れているお母さんに見えるタイプの髪質である。

髪型というのはその人の印象に影響を与える大きな原因なのがこれでわかる。

あとは、演技の中で正気を保っているようで、急に発狂したりヒステリックになる感じが違和感なくうまい。

以上の理由から、だいたい彼女が出ている映画は悲壮が漂う。

 

さて、そんな彼女が本作の主人公のわけだが。

息子が飛行機事故でなくなった・・・とのことだが、みんな「息子」は存在しないと口を揃えて言う。

そんなわけが!!て発狂行動が始まる。

ちょっと怖い。

 

人間の証言はみんな息子がいないという。

飛行機事故の新聞も存在しない。

しかしながら、

息子と一緒に飛行機に乗った女の子の父親を見つけるが

彼も娘などいないという。

事実ばかりが現実を押し付けてくる。

 

だが・・・

少しずつ見えてくる記憶の片鱗。

そして、娘がいたはずの父親が思い出していく中で

大きな出来事に巻き込まれていく。

展開としてはハラハラする。

ただのヒューマンミステリーではない。

 

ジュリアン・ムーアだから妄想もありえるという矛盾(笑)

今作は息子がいるということ自体が周囲からは妄想だと思われている

が、彼女の中では確実な記憶として残っている

でも彼女演技だと確かに悲しみからの妄想もありえるなって思える・・

 

急展開

保障局から逃げる二人は、真実にたどり着いていく

じ・・・人外の力すぎる

ストーリーの展開としては、まさかの展開だった

ジャンルにSFとあるように、人間の力ではなかった

私としては結構好きな展開

急に空へ吹っ飛んでいったり

そもそも医者がグルだったり。

そして、母親の謎の力で子供の記憶は絶対消えない

責任を取らされた謎の男

あの展開はかっこよかった

 

いいオチだったけど何もなかったかのように巻き戻されるのは

ご都合主義では。。。

最後だけもったいなかったなぁ