cinematic_chilli_pepper

映画の感想と写真と、日々の徒然。ピリッと辛口。

英国紳士たるもの。

アウトフィット

 

ほの蒼き瞳 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

いーやーまたジャケットかっこいいのよ

あれ、こんなアクションクライム映画でしたっけ??

少し前から気になっていた本作

やっと見れた!

 

紳士の嗜み

テーラーを営む英国紳士の裏には何かがある

スパイファミリーやキングスマンのような始まり方です

キングスマンももちろん好きですから、紳士な振舞や

スーツを仕立てるシーンなんかすごく好きです

 

舞台はほぼ仕立屋の中でのみ行われるし

登場人物はわかりやすい、シカゴのギャングたちが出てくるのに

派手な銃撃戦は一切なし

なんだけれど、妙な魅力があって、ずっと目の前で行われる一種の劇場で芝居を観ているかのような気持ちになる

英国紳士の少しずつ裏というのが見え隠れするのが面白い

あれ。。これ普通のじじいじゃないな。という雰囲気

演技が素晴らしい

今作はアクション性を楽しむものではなく、

おじいちゃんの渋い「芝居」を楽しむ映画です

静かに物語は進んでいるはずなんだけど、飽きることなくみることが出来ました

 

ところどころ、じじいの狡猾さや違和感が垣間見えます

あんなに人を騙すなんて出来ない!みたいな気弱なタイプから、

実は全部事情を知っていて、最後にはブラフすらもはる度胸

これはもうカタギではない!確実に。

最後にしたり側で笑顔な彼が最高にかっこいい

 

しかも一貫して作っていたスーツが最後自分のものだったと知ったときは

なんか震えた。

そして、なんとなく気づいていたけれど、やはり彼も元はそこの住人だった。

スーツをまくり上げれる彼は最高にしびれた。

最後もうちょっとアクションでもよかったけどね。あっけなく終わっちゃった。

でも、面白かった!!!

 

 

 

 

【ネタばれあり】因果応報の応酬

隣の影

 

おうちのインテリアとか外観が素敵!!

アイスランド作とのこと。

キャッチコピーはちょっとシュール

表してんだが、表してないんだがわからないな。。

 

あらすじとしては、

ご近所サバイバル物語

自宅まで木が伸びて日陰になるから
隣の家に木を切るように促したら、一触即発なじたいに!!

 

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【おすすめ】ホラー映画を観る

 

よく怖い映画なんてよく見れるよね。と、言われてました

大学生のバイト終わりに2時からレンタル屋さんへ走り、今日の寝る前DVDを見つけて、2時からホラー映画を観るなんて日常

いつからだろうか、ホラー映画が好きになったのは。

思い返せば、小学生の頃にみた「it」はトラウマになるぐらいの恐怖を覚えた。

思えば、夜20時から毎週始まるX-ファイルを怖がりながら毎週楽しみにしていた。

記憶の中にはホラー映画って怖いという印象が残ってるのに限らず

それでもホラー映画を求める自分がいる

これってどんな現象??

 

ちなみに、リアルで廃墟に行ったり、お化け屋敷は普通に苦手です

でも、隣に友達が怖がっていればいるほど自分は楽しくなってきちゃうし

怖がる人に無理やり見せたい気持ちもある。よく怒られる。すまん。

さて、そんなホラー映画が怖いけど、でも、観たい!人に向けた動画がこちら。

すごい面白かった。

 

私は、克服したというより、たぶん小さいころから当たり前に観ていたので、習慣として定着してしまったんだと思う。もちろん怖いと思うし、素晴らしい映画に出会えた時の充足感、怖いものに出会た時のリアルでの影響。結果刺激を求めてみてしまう。

ジャンプスケアはびっくりするからやめてほしいけど笑

 

 


www.youtube.com

 

 

言葉が選びがいつも秀逸で

ディスっているのに褒められている感覚にさせてくる素晴らしい人です。

観ていて、自分もわかる~てなりながら観てました。

怖い映画でもメイキングを観ると途端に親近感がわきます。

そして、想像力の高い自分の想像を超えることができるのか?あん?て気持ちで観るのもある。

ホラー映画好きは、「怖くないわけじゃない」・・怖さを結果求めてさ迷ってしまう悲しき生き物なのだ。。。笑

彼の謎の説得力ぜひ見てほしい!

映画に限らず、着眼点を変えてみるってすごいいいことかも。

 

そして、ほら。ホラー映画が観れるようになったら、一緒に観ようよ!!!

そんなあなたにオンライン映画会shareble in the houseを開催しています!!

厳しい世界かくありて

オートクチュール

 

オートクチュール」 : ヨーロッパ映画を観よう!

 

 

あらすじ

エステルは引退を間近に控えたディオール オートクチュール部門の孤高のお針子。ある日、地下鉄で若い女性ジャドにハンドバッグを盗まれる。だが、警察に突き出す代わりに、エステルは彼女の世話をすることにした。なぜなら、エステルの唯一の財産――ドレスを縫い上げる卓越した技術、クリエイションの真髄――を受け継ぐ相手になり得ると直感したからだった。時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で、エステルはジャドに“指先から生み出される美”を授けてゆく・・・。そして、エステルにとっての最後のショーが目前に迫っていた。

 

 

設定が素敵

Diorのオートクチュール部門で働くエステル

そんな彼女と出会ったのが、移民で盗みをして暮らす少女

オートチュールでのドレスが出来ていく過程の映画ではなく、

舞台がお針子の世界なだけで「ヒューマン」だった

エステルは素敵なマダムで、美しい手で美しいものを作ってほしかった。

素敵な願いだ。

設定というか舞台が素敵なのはそこで働いている人はあまりにも人間的だ

エステルの役者さんの話し方やスピードがとてもよかった

 

ご都合主義

お針子の世界は、イメージだけどかなり厳しい世界のはず

しかもそれが天下のDiorともなれば、同時に働きたいと思う人はたくさんいるはずで、

「器用そうだから」なんて理由で偶然にも出会った少女を見習いに雇うなんて。。。ちょっとずるくない?て思ってしまう

周りだって戸惑うだろう

エステルと奇跡のような出会いがあったにも関わらず、

当たり前に享受して、しかも涙を流しながら私はやってないと嘘をつき、

本当に詰められたら逆ギレ。

あれ。。。。これ今のいわゆるZ世代なのでは??

なぜナチュラルに嘘をつけるのか。

どうしてもジャドが好きになれない

結局自分勝手に生きている

どうしてエステルはあそこまで肩を持つのだろう

良くも悪くも、クチュールの世界は厳しくあってほしかった

 

意味問題や、母子家庭問題、そして、Z世代問題?と最近よくありそうな問題ごちゃまぜなんだけど、うっすく触る程度なので、全体的にはそこは薄味でした

最後までエステルの期待を裏切る続けるジャドが不快で、共感できなかった

彼女には去るに足りるたくさんの理由があるにも関わらず

どうして回りがあんなに彼女を持ち上げるのか。

男のせいで土曜日は仕事に行かず、自分たちのせいで職場にも迷惑がかかっているのに八つ当たり。こんな人たちがいる職場なんて逆に働きづらいわ

それともこれが気になる自分がおかしいのだろうか。

そして友達も共感できなかった。

自分の友達なのに成功することを喜ばず、いつまでたっても最下層な行動ばかり

友達が盗もうが、仕事を頑張ろうが、なにひとつどうでもいいのだ。

これって自分が同じたちにいるから、気持ちのいい友達でいれるだけで

境遇が違ったらどうだろうか。今からでもジャドが成功して彼女から離れていけば彼女は友達ではなくなるんだろうと思う。

生きる舞台が違っても友達でいたいなんて理想論かもしれないけれどね。

映画の中ではそこまでいきつくことなく、綺麗にすり抜けていたけれど。

本質のところはどうなんだろうと考えてしまう

 

Diorというバックを持ちながら、ただの華やかな映画ではなく。

働いている人にフォーカスをあて、仕事への誇りや犠牲を映し出していた点はよかった

 

最後にいい感じに終わらせるのはずるいな笑