あらすじ
エステルは引退を間近に控えたディオール オートクチュール部門の孤高のお針子。ある日、地下鉄で若い女性ジャドにハンドバッグを盗まれる。だが、警察に突き出す代わりに、エステルは彼女の世話をすることにした。なぜなら、エステルの唯一の財産――ドレスを縫い上げる卓越した技術、クリエイションの真髄――を受け継ぐ相手になり得ると直感したからだった。時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で、エステルはジャドに“指先から生み出される美”を授けてゆく・・・。そして、エステルにとっての最後のショーが目前に迫っていた。
設定が素敵
そんな彼女と出会ったのが、移民で盗みをして暮らす少女
オートチュールでのドレスが出来ていく過程の映画ではなく、
舞台がお針子の世界なだけで「ヒューマン」だった
エステルは素敵なマダムで、美しい手で美しいものを作ってほしかった。
素敵な願いだ。
設定というか舞台が素敵なのはそこで働いている人はあまりにも人間的だ
エステルの役者さんの話し方やスピードがとてもよかった
ご都合主義
お針子の世界は、イメージだけどかなり厳しい世界のはず
しかもそれが天下のDiorともなれば、同時に働きたいと思う人はたくさんいるはずで、
「器用そうだから」なんて理由で偶然にも出会った少女を見習いに雇うなんて。。。ちょっとずるくない?て思ってしまう
周りだって戸惑うだろう
エステルと奇跡のような出会いがあったにも関わらず、
当たり前に享受して、しかも涙を流しながら私はやってないと嘘をつき、
本当に詰められたら逆ギレ。
あれ。。。。これ今のいわゆるZ世代なのでは??
なぜナチュラルに嘘をつけるのか。
どうしてもジャドが好きになれない
結局自分勝手に生きている
どうしてエステルはあそこまで肩を持つのだろう
良くも悪くも、クチュールの世界は厳しくあってほしかった
意味問題や、母子家庭問題、そして、Z世代問題?と最近よくありそうな問題ごちゃまぜなんだけど、うっすく触る程度なので、全体的にはそこは薄味でした
最後までエステルの期待を裏切る続けるジャドが不快で、共感できなかった
彼女には去るに足りるたくさんの理由があるにも関わらず
どうして回りがあんなに彼女を持ち上げるのか。
男のせいで土曜日は仕事に行かず、自分たちのせいで職場にも迷惑がかかっているのに八つ当たり。こんな人たちがいる職場なんて逆に働きづらいわ
それともこれが気になる自分がおかしいのだろうか。
そして友達も共感できなかった。
自分の友達なのに成功することを喜ばず、いつまでたっても最下層な行動ばかり
友達が盗もうが、仕事を頑張ろうが、なにひとつどうでもいいのだ。
これって自分が同じたちにいるから、気持ちのいい友達でいれるだけで
境遇が違ったらどうだろうか。今からでもジャドが成功して彼女から離れていけば彼女は友達ではなくなるんだろうと思う。
生きる舞台が違っても友達でいたいなんて理想論かもしれないけれどね。
映画の中ではそこまでいきつくことなく、綺麗にすり抜けていたけれど。
本質のところはどうなんだろうと考えてしまう
Diorというバックを持ちながら、ただの華やかな映画ではなく。
働いている人にフォーカスをあて、仕事への誇りや犠牲を映し出していた点はよかった
最後にいい感じに終わらせるのはずるいな笑