cinematic_chilli_pepper

映画の感想と写真と、日々の徒然。ピリッと辛口。

【映画館】【ネタバレあり】想いでと共に。

グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声

 

映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』公式サイト

 

いいか。私は何度だって言いますよ

毎回言いますよ!!

「サブタイトルつけんなって言ってんじゃないの、

だせぇサブタイトルつけんなっていってんの」

いや、もはやサブタイトルいらないよ。。。。

なんだよこれ。

急にチープ感出てるって!!

英雄を呼ぶ声ってなんかちょっと違うんよ。

そこは視聴者が感じる場所であって、押し付けられて感じることじゃないんだよ。

 

私にとって、前作「グラディエーター」は人生でもかなり印象に残った

素晴らしい作品だと思ってる

マキシマスという男の人生。今でも泣ける。

 

さて、本編の話。

いつもながら前情報なしで見始めて、オープニングで前作の油絵みたいな演出があって、ああ~懐かしいな~て感じながら観てた

BGMも懐かしい曲で序盤からぐっとくる。

これは、トップガンでもあったように、あの時代が蘇るBGMを流されると

情景が浮かぶ。音楽の大事さが再理解できる。

 

今作はいい意味で衝撃をうけた

まずは、突然「ハンノ」なる人物が侵略に負けて、さらには妻をも失い、侵略してきた敵の将軍に対して憎しみを抱き、復讐を果たそうとする。

その過程で才能を見出されて、ローマまで連れていかれ剣闘士になるまでの物語。

そう、最初は思った。

前作に比べれば恨みも、目的も、すべてが少し薄く感じたのが最初だ

えーこれでは動機付けが薄いのでは??

それはすべてが覆った

きちんとあったのだ。理由が。

ルシアス・・・・?!

ルシアスの母、ルッシラと同じくらいの衝撃を受けた

生きてたんかい!そして、なんの因果か、まさかのローマに剣闘士として戻ってくる

素晴らしい展開だった

 

前作のほうが金かかってる気がする。

序盤のバトルシーンは前作のほうが激しく、だからこそマキシマスの功績が目立つというもの。今回は、アカシウス将軍がとてもいい!が、バトルシーンが短くて残念。

前作のオマージュをふんだんに取り入れ、前作の思い出を感じながら観れる

こんなにも時を経て、「2」を見ながら「1」を想う

映画館で素敵な時間を過ごせたと思う

それはさておき、今作のアカシウス将軍・・・泣ける。

彼の役回りは、最高だった。

愛する者を守るため、そして己の名誉のため、国のため、

潔すぎるくらいの最期だった。

そして、衝撃のルッシラ。ええええええ、前作と同じ人やんけ!!!

しかも美貌は衰えず、あれから20年以上たって、現在は59歳らしいが。。。

まったくもって見えない。役柄で言えば、14歳でルシアスを産んで15年くらい建った?あたりだから、それでも40前の設定だと?!

一切を老いを感じなかった。すごいや。

さらにさらに、今作の皇帝はなんと双子の兄妹。

よりサイコパス味を帯びたやばい奴ら。

 

何が言いたいかっていうと、

前作は、マキシマスとコモドゥスの戦いで、マキシマスという男の人生、

それ一つに焦点をあてて、それでも大作と言われる映画だった

今作は、主人公はルシアスだけでなく、マクリヌスやアカシウス将軍、皇帝兄弟の軋轢、そういったいろんな関係性を経て、国を立て直そうとする

いろんな人が物語の展開に関わってくる

今時の映画っぽい

 

一つ、気になる点とすれば、

終盤、怒涛のように展開され足早に終わってしまったのが残念

やはりバトルシーンはかなり期待していたので、マクリヌス戦や、

皇帝はマクリヌスが殺すんかい~とか、ルッシラはマクリヌスが殺すんかい~!とか

かなりぎゅうぎゅうに最後詰め込まれていた気がする

ルシアスがみんなの前で王族として覚悟を決めていくところ、さらっとしていた

もう少し丁寧に描いて欲しかった

 

物語の中におけるマキシマスの存在

彼は反逆したけれど、コロッセオの裏でしっかりと讃えられていたし、

ルシアスにもきちんとその想いも引き継がれており、父親と同じように強く

雄々しく戦っていく

前作からしっかりと物語は続いており、

そしてリスペクトもしっかりと感じられ、映画館で観れてよかった

やっぱり前作って偉大だな。